【京成杯】の歴史や特徴、予想ポイントなどを徹底解説


【京成杯】の歴史や特徴、予想ポイントなどを徹底解説

皐月賞と同舞台!「京成杯」を徹底攻略

2020年には節目となる第60回目の開催を迎えた京成杯(GⅢ)は、歴史と伝統のある中山競馬場の名物レースと言える3歳限定重賞です。
1999年に皐月賞と同じ舞台で行われるようになってから、クラシックレースに直結する重要な一戦となりました。そんな京成杯を、あらゆる面から徹底攻略していきましょう。

いざクラシックへ!歴史と伝統ある重賞レース

ご存じの通り中山競馬場を沿線にもつ、京成電鉄株式会社の「社杯」でもある京成杯。その歴史は1961(昭和36)年までさかのぼります。
レース創設当初は芝1600mで行われていましたが、1999年に4歳(現3歳)重賞競走の距離体系の見直しがあり、中山競馬場の芝2000m(内回り)に変更。同じ舞台の皐月賞(GⅠ)へ向かう馬の試金石レースとして定着しました。

ちなみに京成電鉄の沿線で、中山競馬場への最寄り駅は「東中山駅」。この東中山駅と中山競馬場を結ぶ道は、通称・オケラ街道とよばれています。オケラとは一文無しの俗称。つまり競馬に負けて交通費がなくなり、駅までの道を歩いて帰る…そんなオケラたちが歩く道であることから、オケラ街道という名前がついたという話があります。

個性が強すぎる!京成杯に出走した思い出の名馬たち

過去の京成杯には、数々の名馬が出走しています。真っ先に名前が挙がるのは、2010年優勝馬のエイシンフラッシュ。なかなか個性の強い馬でした。
京成杯で重賞初制覇を果たしたのち、熱発の影響で直行を余儀なくされた皐月賞では、単勝オッズ40.0倍の11番人気ながら3着に入線。さらに日本ダービーでは、単勝オッズ31.9倍の7番人気で優勝。当時の上がり3ハロン32.7秒は、未だに破られていないダービー史上最速スピード。その名に恥じぬ閃光(フラッシュ)の末脚で、見事にダービー馬となりました。
古馬になった2011年天皇賞(春)、同年の有馬記念はともに2着。翌2012年には天皇賞(秋)を制覇。鞍上のミルコ・デムーロ騎手が、エイシンフラッシュから下馬して、天皇両陛下に最敬礼したシーンを覚えているファンも多いはず。さらに2013年には、クイーンエリザベス2世カップ(香港)で3着に入線するなど、歴史に名を残す名馬となりました。

波乱を演出!京成杯好走馬を追いかけろ

このエイシンフラッシュのように、京成杯を好走した馬は、のちのクラシックレースで波乱を演出する傾向があります。
2018年優勝馬ジェネラーレウーノは、同年の皐月賞で単勝オッズ17.8倍の8番人気ながら3着に入線。2着馬コズミックフォースは、同年の日本ダービーでは単勝オッズ223.7倍の16番人気で3着入線を果たしました。さらに2014年2着馬キングスオブザサンは、同年のNHKマイルカップに出走。単勝オッズ78.4倍の12番人気で3着に入り、複勝1,600円、三連複188,380円、三連単684,020円の大波乱の片棒をかついでいます。

京成杯で好走した馬は、のちのGⅠレースで穴馬になる…この格言を覚えておいたほうがよいかもしれません。

地方から成り上がる!京成杯の下剋上馬は?

歴史ある京成杯は、その出走馬にも変遷歴があります。1984年から外国産馬が、1996年から地方所属馬がそれぞれ出走可能となり、2009年からは外国馬の参戦も認められ、国際競走に指定されました。

過去に出走した地方馬で、まさに「下剋上」という言葉が当てはまったのが2014年優勝馬プレイアンドリアル。
ホッカイドウ競馬の田部和則厩舎所属馬として、2013年8月のJRA認定スーパーフレッシュチャレンジ(門別)でデビュー戦を圧勝。続く9月のジュニアグランプリ(盛岡)も勝利した陣営は「かつてのコスモバルクより強い」と自信を持ち、岡田繁幸オーナーの鼻息も荒く、中央競馬参戦を決めたといいます。
11月の東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅢ)では5番人気ながらイスラボニータにクビ差の2着。期待された朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)は7着に沈みますが、2014年明け3歳初戦で地方馬として7年ぶりに中央競馬の重賞「京成杯」を制しました。
その後は日本ダービーに狙いを定めるも、右前脚繋靭帯炎を発症。残念ながら引退したプレイアンドリアルに続いて、1998年にスーパーグランザム(4着)、2019年にはナイママ(6着)と過去の京成杯には3頭の地方馬が参戦しています。

やはり地方馬とは、実力差がハッキリと現れてしまう…京成杯には、そんな傾向もありそうです。

活躍間違いなし!果敢に挑戦する牝馬に注目

それならば、京成杯は地方馬よりも牝馬に注目して競馬予想するべきです。
1986年以降の京成杯には、延べ431頭が出馬。そのうち牡馬432頭に対して、牝馬は29頭と圧倒的に差があります。皐月賞と同舞台であることから当然と言える数字ですが、果敢に挑戦する牝馬たちは、それなりの根拠や実力があるからこそ、京成杯に挑んでくるわけです。

牝馬29頭の結果を見てみると、1着1頭、2着2頭、3着以下が26頭。勝率3.4%、連対率10.3%と平凡な数字。しかし、2着までに入線した3頭は、歴史に残る(またはその可能性がある)名牝たち。1986年1着馬はダイナフェアリー、1994年2着馬ヒシアマゾン、そして2020年2着馬スカイグルーヴと、魅力的な牝馬たちが名を連ねています。ダイナフェアリーは京成杯のほか、古馬になってからも新潟記念やオールカマーなど重賞5勝。ご存じヒシアマゾンは、その強烈な末脚で、牡馬にも負けず劣らずの成績を収めた女傑。牡馬中心の京成杯で連対した牝馬の実力は確かで、この2頭に肩を並べたスカイグルーヴの今後の活躍は、約束されたようなものです。

また、京成杯に挑んだ牝馬29頭のうち23頭は、生涯成績で10戦以上を消化しており、うち12頭は3勝以上をマーク。さらに23頭の生涯単勝回収率は165円と、穴傾向にあります。京成杯に出走した牝馬を追いかけ続けると思わぬ穴馬券を手にする可能性がありそうです。

最大のポイント!?京成杯は“血統重視”で勝負

京成杯攻略のトレンドは、“血統”にあります。
舞台となる中山競馬場は、2014年の4月開催終了後から、2014年12月開催までの間に、芝コースの路盤改修工事が実施されました。この改修工事の前後で、血統面の有利・不利が発生しているのが京成杯です。

改修後の2015年から2020年までの過去6年、京成杯で3着に入った合計18頭のうち、キングカメハメハ産駒が4頭(うち2着3頭、3着1頭)、ハービンジャー産駒が3頭(うち2勝、3着1頭)、バゴ産駒が2頭(うち1勝、2着1頭)と、キングカメハメハ系などの、いわゆる欧州系血統組が大躍進しているデータがあります。

ハービンジャーは、欧州最高峰のレースとして有名なキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスステークス(以下キングジョージ)を圧勝した種牡馬。2019年の京成杯を7番人気で3着に入線したヒンドゥタイムズや、2015年1着馬ベルーフ、翌16年1着馬プロフェットの父がハービンジャーです。ちなみに2019年1着馬ラストドラフトの父もキングジョージを勝ったノヴェリストで、また2017年1着馬コマノインパルスの父は、凱旋門賞を勝ったバゴ。近年の京成杯では、欧州のビッグレースを勝った種牡馬が活躍しているのです。

さらに無視できないのが、こちらも欧州系のキングカメハメハ産駒。2019年2着ランフォザローゼス、18年2着馬コズミックフォース、16年2着馬ケルフロイデ、15年3着馬クールガーの父はすべてキングカメハメハ。改修工事以降の6年間で4度も馬券に絡んでいます。
京成杯は1月に行われることもあり、霜の影響などで良芝発表ながら時計の掛かる重い馬場になりやすい傾向があります。さらに12月から年を跨いだ開催で、使い込まれてボロボロになった芝の影響で上りの時計も掛かるので、欧州系の血統が躍進するのです。
特に京成杯に絞ってみると、改修工事前の6年間(2009~2014年)と比較して顕著な傾向が浮かび上がります。その6年間の3着入線馬計18頭のうちキングカメハメハ産駒はわずか2頭。実に12頭が、いわゆるサンデーサイレンス系の種牡馬でした。つまり、中山競馬場改修後の京成杯では欧州系血統が活躍していると断言してもよいでしょう。

人気面で消去できる!京成杯で消せる馬は?

さらに京成杯には、人気面でもハッキリした傾向があります。
1986年以降の36年間で、10番人気以下が馬券に絡んだのはわずか2回だけで、過去10年で二桁人気の馬が3着までに入線したことはありません。京成杯の10番人気以降は無条件に消し、でよいでしょう。
その人気(オッズ)をつくる要素として挙げられるのが前走着順。ここにも京成杯では顕著な傾向があります。過去10年で、前走6着以下の馬が馬券に絡んだのはわずか1回のみ。前述した2014年1着馬のプレイアンドリアルだけで、前走は朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)の7着。過去データから、前走6着以下は消しでよいでしょう。

京成杯に弱い?苦手としている厩舎はココだ!

ほか、厩舎や騎手、馬主などのいわゆる人系の面から京成杯を探りましょう。
過去10年の京成杯では、田辺裕信騎手の2勝、池江泰寿厩舎の2勝が目立つ程度。ほかは蛯名正義騎手が1着・2着・3着を1回ずつ記録しているくらいで、京成杯に強い騎手や厩舎は見当たりません。

しかし、京成杯に弱い厩舎があるのをご存じでしょうか。過去7回も京成杯に出馬させながら、1度も馬券対象にならなかった厩舎が美浦・堀宣行厩舎です。
美浦・堀宣行厩舎の成績は散々で、しかも、出走馬はそこそこ人気になっている点も注意です。7回のうち、1~3番人気になったことが4度もありましたが、そのうち3度が二桁着順と、人気を大きく裏切るデータもあります。京成杯の競馬予想では、堀厩舎は軽視すべき…人系要素で覚えておいたほうがよいでしょう。

実は直結しない!? 京成杯のレベルダウンの謎とは?

最後に、京成杯を攻略するポイントとして忘れてはいけないのが、ここ数年の若駒たちのクラシックレースに向けてのローテーション戦略です。
京成杯の好走馬は、のちのクラシックレースで波乱を演出する傾向があることは前述のとおり。しかし裏を返せば、京成杯で好走しても、人気にならないということでもあります。
事実、皐月賞と同じ舞台で行われるにもかかわらず、1986年以降、京成杯の勝ち馬が皐月賞を制したことは一度もありません。さらには3着以内に入線した馬も、前述したエイシンフラッシュとジェネラーレウーノの2頭だけ。つまり京成杯は、ほぼ皐月賞に直結しないレースといってもよいかもしれません。
なぜ京成杯のメンバーは軽視されがちなのか。かつての京成杯は、年明け最初の3歳重賞として重宝されていたレースでした。しかし、前年の12月に行われていたホープルフルステークスが、2014年から重賞に格上げ。さらに2017年にはGⅠに昇格するなど、跳ね上がった賞金を目当てに、こちらに照準を合わせて、ローテーションを組む素質馬たちが増えてきました。

また、夏から秋の新馬戦を勝利した後、12月のエリカ賞(阪神芝2000メートル)や、同12月の葉牡丹賞(中山芝2000メートル)に出走する馬も増えており、近年の京成杯メンバーのレベル低下の大きな原因になっていることは間違いないでしょう。
いずれにせよ、将来有望な若駒の消耗を考えて、昔ほど積極的に出走させるケースが少なくなっている昨今の競馬界。今後の京成杯の出走メンバーにも注目していきましょう。

レベル低下も?個性的な馬が登場する3歳重賞を見逃すな

京成杯の競馬予想では、出走馬の血統をチェックして欧州系血統を重視してみましょう。
また、欧州系血統を持つ馬がいなくても重馬場に強いタイプは要注意です。2020年1着クリスタルブラック、2着スカイグルーヴの父は、それぞれキズナとエピファネイアでした。現役時代はどちらも重馬場に強かったイメージがあります。

ただし、この傾向を同舞台の皐月賞にあてはめてはいけません。あくまでも京成杯は1月に行われるレースであり、12月からの開催続きで芝が弱っている傾向があります。春の4月開催の皐月賞では、中山競馬場の馬場傾向は変わってくることは頭に入れておいたほうがよいでしょう。

レベル低下が懸念されるレースになってしまった京成杯。しかし今後は、低レベルな牡馬と対戦して賞金を稼ぐスカイグルーヴのような牝馬の参戦も増えてくるかもしれません。

過去にはエイシンフラッシュやジェネラーレウーノなど個性的な馬を輩出してきた重賞でもあり、牡馬・牝馬にかかわらずその活躍馬は長く競争生活を送ってくれる傾向があるレースでもあります。自分だけの推し馬をみつけて、古馬になっても応援する…そんな目線で京成杯を楽しみましょう。

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