【マイルチャンピオンシップ】の歴史や特徴、予想ポイントなどを徹底解説


マイルチャンピオンシップはその名称の通り、マイルの王者を決める重賞(G1)レースです。毎年11月に開催されることから、初夏に同じ距離で開催される安田記念(こちらもG1です)より一線級が揃ったレースになることが多く、その分予想が難しいのが特徴だと言えるレースです。この距離で行われる重賞レースは多数ありますが、その中でもここで勝った馬が少なくともその年では一番この距離に強いと考えることができます。

マイルチャンピオンシップとは?

マイルチャンピオンシップは、京都競馬場の芝1600mで開催されます。歴史は意外と浅く、創設された1984年が第一回の開催なので、2018年でまだ35回目です。先に挙げた安田記念が同じく2018年で第68回だったことを考えると、そちらの方が歴史あるマイル王決定戦だと思われがちですが、開催時期が初夏なことから、早くも夏場の休養に入ってしまう馬が居たり、クラシック戦線を戦う3歳馬は出走できないことから、メンバー的にこのマイルチャンピオンシップに劣ることが多くなっています。
マイルチャンピオンシップは11月の開催なので、3歳馬も出走が可能です。近年でも2017年、2018年はその3歳馬が優勝しており、予想が難しい重賞レースの1つとなっています。

グレード制の導入と共に新設されました

その昔は重賞レースは単に重賞レースと呼んでいただけで、現在のようなG1、G2、G3(Jpn1、Jpn2、Jpn3)といったようなその中での格付けはありませんでした。それが1984年からG1~G3という格付けができ、それと共にマイルチャンピオンシップが当初からG1レースとして誕生しました。

当初は5月に行われる安田記念のステップレースとなっているマイラーズカップ(4月に開催)を11月に移動させ、G1にするという案もありましたが、それでは安田記念が更に手薄になってしまうことを懸念して(ただでさえ上記のような理由があるのに加え、ステップレースまでなくなってしまうと、もっと寂しいメンバーになってしまう杞憂から)の新設となりました。

3歳馬の活躍も目立っています

3歳馬もこのレースの時期になると、古馬とそれほど実力的な差がなくなるのは競馬ファンであれば周知の通りです。3歳牡馬の最後の一冠が3000mの菊花賞と長距離なので、距離適性的にそれには向かないと判断された馬が中距離や短距離路線に切り替えるいい機会がちょうどこの時期でもあります。
少し前に行われる秋の天皇賞やこのマイルチャンピオンシップは、3歳馬にとって距離適性と共に古馬との実力差が分かる試金石ともなるレースの為、牡馬だけでなく、3歳牝馬の参戦も珍しくありません。

スピード馬が有利なレースです

マイルチャンピオンシップは、開催される競馬場から、スピードで押し切るような内容のレースが多いことでも有名です。この京都の芝1600mというコースは、スタートから少し坂を登りますが、そこから一気に下りながらコーナーを曲がり、ゴールへの直線を駆け抜けます。このようなコースで開催される為、スピードのある先行馬の台頭が目立つことは予想の上で知っておいて損はありません。

ステップレースとの関係

このマイルチャンピオンシップには、10月に東京競馬場と本番と同じ京都競馬場で行われる2つの2つのステップレースがあります。前者は1600mの富士ステークス、後者は1400mのスワンステークスという名称です。
これらのレースで1着になるとマイルチャンピオンシップの優先出走権が得られますが、好走した馬は全て要チェックなのは言うまでもないでしょう。特にスワンステークスは同じ競馬場での開催という点から、ここで上位に入賞し、そこから直行して好走する傾向が高いレースです。

過去にはこんなレースも…

かつて、1400mまでの距離で負けたのは生涯で一度だけという生粋のスプリンターのサクラバクシンオーという馬が存在しました。更に、マイルは生涯敵なしだったノースフライトも同時期に活躍しており、この両雄が共に現役最後となる年のスワンステークス、マイルチャンピオンシップと2戦連続で激突したことがあります。
結果はスワンステークスはサクラバクシンオーが優勝してノースフライトが2着、マイルチャンピオンシップではその逆に、優勝がノースフライトでサクラバクシンオーが2着となりました。この時にはスワンステークスでは優勝したサクラバクシンオーが1番人気、マイルチャンピオンシップではノースフライトが1番人気と、ファンもよく分かっていたものでした。(共に逆が2番人気でした)
これは滅多にあることのない極端な例で、やはりスワンステークスが一番有力なステップレースなことに間違いはありません。

富士ステークスは…

もう一方のステップレースとなっている富士ステークスですが、こちらからの直行組はそれほど活躍しない傾向があります。それは、距離こそ同じ1600mですが、コースが逆回りの東京コースだという点と、コースの特徴として東京のマイルは他の競馬場で2000mを走れるスタミナが必要だと言われており、スピードだけでなくパワーが必要なコースとなっていることから、本番のマイルチャンピオンシップに必要な能力とは少し異なる適性がある馬が勝つことが多い為です。

また、このレースは設立当初は1800mの距離で行われ、特にマイルチャンピオンシップのステップレースという訳ではありませんでしたが、1997年から1400mになり、そのような位置付けのレースとなりました。そしてすぐ2000年から現在と同じ1600mになるという細かい変更が行われており、このような背景のあるレースなことから、現在でもあまりマイルチャンピオンシップのステップレースとは考えていない陣営も多く、それほど本番に向けたメンバーが揃うレースでもありません。

予想の際にポイントとなるのは?

マイルチャンピオンシップの競馬予想には、やはりマイル適性が欠かせない要素です。3歳馬ではまだそれがあるか分からない為、それが多く出走してくると難しいレースになってしまいますが、4歳馬以上であれば、戦歴からある程度のそれが分かるでしょう。
しかし、コースが京都競馬場という点から、先のサクラバクシンオーが勝てないながらも2着に入賞したように、スピードだけで何とかなってしまう場合も少なくないことが予想を難しくしている大きな理由となっています。

同じコースでの実績がポイントです

このレースと同じ京都の1600m、または1400mで好走した実績のある馬は、競馬予想で重点を置ける存在となります。それは、スワップレースのスワンステークスから優勝、及び好走した馬が多いことでも分かりますが、それ以外の京都の1400m、1600mでの実績でも十分に予想に反映していいと言えるでしょう。
京都競馬場は最後の直線に入ると上りや下りがほとんどなく、その前の下り坂になっているコーナーからの勢いのまま、前が止まることが少ないのが特徴です。(極端に飛ばした場合は別です)
加えて、距離も距離なので、直線一気という脚質の馬には向いていないレース(コース)だと言えるでしょう。前述のノースフライトが勝ったレースでも、本来この馬は追い込み型の脚質ながら、最終コーナーの通過は3、4番手でした。もちろん馬自体が強かったと言えますが、それくらいの位置でないと届かないと考えた騎手の好騎乗も勝因の1つでした。

クラシック好走馬の活躍がありません

過去の開催において、同年のクラシックが活躍したことがなく、3歳馬が上位に入賞したケースでは早々にそちらは諦め、古馬になった後を睨んでの出走の馬が多いのが特徴となっています。皐月賞馬のジェニュインという馬が優勝したことがありますが、それは古馬になった後のことで、3歳時にはこのレースには出走していません。

マイラーズカップを忘れてはいけません

全く同じ条件で行われる4月のマイラーズカップの成績も、このレースの予想に大きく影響すると考えていいでしょう。時期こそ離れていますが、G2の格付けで行われるレースだけにメンバーもそれなりに強く、何より同じコースを経験したことがあるのが何よりの強みです。
そちらからは安田記念に向かうものですが、そこで好走したとなると、このマイルチャンピオンシップでも有力な一頭になるのは間違いなく、そのようにマイル路線をメインに使っている馬は成績次第で抑えておきましょう。

クラシックからの切り替え馬に注目です

2017年と2018年の開催では3歳牡馬が優勝していますが、共に当初はクラシック戦線を目指していた馬でしたが、あまり好走できなかった為にそちらから路線を切り替えての出走での優勝でした。その為、4番人気や5番人気ながらの優勝だったことに注目です。3歳牡馬は例え人気薄だとしても軽視してはいけないと言えるかも知れません。その理由として、古馬より1キロ軽い斤量で出走できるという点も挙げることができそうです。

牝馬には厳しいレースです

牝馬は総じて長距離には向いていない傾向がある為、重賞レースではこのような距離の短いレースへの出走が多いと言っていいでしょう。
ですが、マイルチャンピオンシップで牝馬が好走したことはあまりなく、2018年までの35回の歴史で牝馬の優勝は僅か5回のみとなっています。そのうち一頭は何度も名前を挙げているマイルでは敵なしだったノースフライトで、近年では2008年のブルーメンブラット以来、優勝馬は居ません。

データ重視派の人は…

競馬予想でデータを重視している人は、このような傾向から、牝馬というだけで少なくとも単勝の対象からは除外するという買い方ができます。
尚、そのブルーメンブラットやノースフライトが優勝した時はいずれも古馬になってからのことで、3歳牝馬の優勝は現在までにありません。こちらもデータとして有力なものだと考えることができ、よほどの馬だと思わない限りは3歳牝馬は軽視してもいいかも知れません。

ヴィクトリアマイルが参考になりますが…

牝馬の場合、春に古馬牝馬限定で1600mの距離で行われるヴィクトリアマイルがいい参考になります。ブルーメンブラットは、同年のヴィクトリアマイルを勝ち、このレースにも勝利しました。

ヴィクトリアマイルは東京競馬場で行われる為、違いはありますが、ここを勝てれば牝馬の中ではとてもマイルに強いと考えることができます。それでもコースの違いから、あまり過信するのは禁物で、あくまで「牝馬としては」というレベルです。
同様に同じ競馬場でのG1の安田記念の勝ち馬も、そのままこのレースで本命になるとは限らないのがこのレースの難しさだと言えるでしょう。

マイルチャンピオンシップに関する豆知識

このレースに関する豆知識と呼ばれるものをいくつか挙げておきます。これによって、地方競馬にも興味が出てくるかも知れません。

関西馬の独壇場です

まずは豆知識というよりデータ的なものですが、近年でも2015年に勝利したモーリス以外、関東馬は2着や3着にも満足に食い込めておらず、これをどう捉えるかも予想に影響してきそうです。

意外とタイムが出ていません

コース的にスピード決着になると考えられるレースながら、これまでの優勝馬では1分31秒5が最高タイムで、日本の芝1600mのレコードの1分30秒3とは1秒以上の差があります。その為、マイルの持ちタイムはあまり重視しなくてもいいかも知れません。

姉妹レースがあります

地方競馬の「マイルチャンピオンシップ南部杯」という岩手競馬の盛岡競馬場のダート1600mで行われるレースは、この本家マイルチャンピオンシップの姉妹レースという指定になっており、地方競馬ではまず使われることはないJRAの関西G1ファンファーレが聞けるレースとして密かに話題となっています。
普段はJRAの競馬にしか興味がない人も、このような競馬繋がりの豆知識を覚えておくと面白いものです。

まとめ

マイルチャンピオンシップは、マイルで行われる重賞レースの中でもその年に一番マイルに強い馬が決まるレースだと考えていいでしょう。パワータイプよりもスピードタイプの馬が好走している実績から、予想は多くの場合でそういった馬が中心になるでしょう。クラシック戦線を離れた3歳馬や秋の天皇賞からの直行組、または生粋のマイラーなど、様々な馬が出走してくるので、純粋に勝負として見てもとても楽しめるレースです。

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